カイロプラクティック
カイロプラクティックは1895年に米国・アイオワ州において自然療法家のD.D.パーマーによって創始された脊椎を中心とした手技療法です。創始以降、世界的規模で普及し、1997年にWHO(世界保健機関)に公認され、訪米豪諸国では診断権を有するヘルスケアとして法的資格が与えらています。
日本には2016年に伝わり100年以上の歴史を刻みながら法的な資格制度は未だ確立されていませんが、補完代替医療の中核をなす手技療法として飛躍的に普及しています。
カイロプラクティックの定義と解釈
「神経筋骨格系の障害とそれが及ぼす神経機能、ひいては健康全般への影響を診断、治療、予防する専門職であり、関節アジャストメントもしくは脊椎マニピュレーション(アジャストメント)を含む徒手治療を特徴とし、特にサブラクセーション(神経系の働きを妨げ生理学的変化を起こす因子)に注目する」(2005年)
脊柱は身体を支えるという力学的な機能と、中枢神経である脊髄を容れ各分節から分枝する脊髄神経の出口になっています。
脊柱(脊椎)に歪みや椎間関節の機能障害(動きの異常)が生じると、神経機能の変調を招き、ひいては健康全般へ影響を喚起したり、自然治癒力の低下を来たすというの理論の基本としています。
したがってカイロプラクティックの手技(脊椎マニピュレーション)を用いて脊柱・脊椎の異常(これをサブラクセーションと呼んでいます)を改善することにより、腰痛や肩こり、脊柱由来の頭痛、筋肉や関節の不調などの改善のみならず、健康管理、スポーツパフォーマンスの向上、健康寿命の延伸に効果が期待されています。
統合医療におけるカイロプラクティック
カイロプラクティックは医療資格に位置付けられる手技療法ですが、欧米豪州諸国でな西洋医学のみならず、様々な補完代替医療と併用(統合)することで、さらに高い効果が期待できると報告されています。
当クリニックでは患者様の多様なニーズをお聞きしながら、必要に応じて他の補完代替医療を推奨することも行っています。
また医師による健康、疾病相談にも対応させていただき、安心・納得ができる体制を整えています。
カイロプラクティックの非適応疾患
悪性腫瘍の脊椎転移、リュウマチ疾患、脊椎損傷、骨損傷、高度に進行した骨粗しょう症、重度の神経障害を伴う疾患、施術によって悪化する症状など。医師による診察が必要と思われる場合には当院院長の診断を仰ぎます。
施術に際して
始めてご来院の場合には、問診(面接)によって患者さまの状態を詳しくお聞きし、カイロプラクティック的な手技検査や姿勢検査などをを経て、施術が可能かどうかを判断し、十分なご説明によってSDM(共同意思決定)に基づいてご納得していただいた上で施術を開始します。
施術後の注意事項
特に初めての施術後には一過性の不調(疲労感、鈍痛感、一次的な症状の悪化)などがみられることがありますが、これらは適正反応の一種であることが大半です。通常は1~2日で収まるのが通常です。
施術料
●初回料(問診・検査料) | 4,000円(税込) |
●通常施術料 | 6,000円(税込) |
●学童・学生 | 4,000円(税込)/学生の場合は要学生証 |
施術担当者
神奈川歯科大学大学院統合医療学講座
特任教授 村上佳弘
(カイロプラクティック理学士)