漢方薬
西洋医学では対処が難しい慢性疾患や未病(まだ病気とは言えないが不調を感じる状態)のケアに漢方が効果的とされています。統合医療における漢方治療は、現代医療を補完し、患者さんの健康を支える有力な選択肢です。日本では、現代医学と漢方を柔軟に使い分ける医師はまだ多くありませんが、がんや慢性疾患の患者からの支持は高まっています。
漢方治療の具体例
がんと漢方治療
目的:手術・放射線・抗がん剤の副作用を軽減し、免疫力・体力をサポート。
具体例
十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):抗がん剤治療中の体力低下、倦怠感の改善。
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう) :吐き気や胃腸障害を軽減。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう) :免疫力の向上。
更年期障害
目的:ホルモン療法と併用し、自然な方法でホットフラッシュや不眠を緩和。
具体例
加味逍遙散(かみしょうようさん) :イライラ、不安感、抑うつ傾向の改善。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):冷え性やのぼせ、頭痛の緩和。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):月経不順、貧血、むくみへの効果。
認知症・精神疾患
目的:認知症やうつ病などの症状緩和。特に認知症のBPSD(行動・心理症状)の緩和に使用されることが多い。
具体例
抑肝散(よくかんさん) :認知症に伴う興奮や不眠を緩和。
釣藤散(ちょうとうさん) :頭痛、めまい、認知機能の改善サポート
アレルギー性疾患
(花粉症・アトピー性皮膚炎)
目的:西洋薬(抗ヒスタミン薬、ステロイド)の効果を補完し、副作用を減らす。
具体例
小青竜湯(しょうせいりゅうとう) :花粉症や鼻炎の緩和。
消風散(しょうふうさん) :アトピー性皮膚炎のかゆみ・炎症の改善。
費用
●初診料 | 5,500円(税込) |
●相談料(60分) | 22,000円(税込) |
●延長料(6分) | 2,200円(税込) |
●処方箋料 | 3,300円(税込) |